【大学入試】化学: 有機第二弾 ~アルデヒドからセッケンまで~

【大学入試】化学: 有機第二弾 ~アルデヒドからセッケンまで~

 

 

いぬさん
前回出てきたアルデヒドって何?

 

ねこさん
気になるよね!
それでは紹介していくよ

 

 

✓本日の記事

1.アルデヒド(R-CHO)を解説します
2.カルボン酸(R-COOH)を解説します
3.セッケンについて紹介します

 

昨年度個別指導で難関大学に合格に導いた
私が解説します

 

前回の中で有機はまず知識を蓄えてその後使えるようにするとまとめました

今回は前回の知識を既に知っていることを前提に話を進めます

もし前回のについて確認したい方は下の方からどうぞ

前回の記事はこちらから

 

それでは
前回の続きの
アルデヒドとケトンから始めていきます!

 

 

1.アルデヒド(R-CHO)を解説します

 

 

アルデヒド(R-CHO)は第一級アルコール(R-OH)を酸化すると生成し、
アルデヒドを酸化するとカルボン酸(R-COOH)を生成します

アルデヒドは還元性があります

還元性を使った検出方法があります

フェーリング液
フェーリング液にアルデヒドを加えて加熱すると酸化銅Ⅰの赤色沈殿(Cu2O)が生じる
銀鏡反応
アンモニア性硝酸銀水溶液にアルデヒドを加えるとが生じる

ケトンを紹介します
第二級アルコール(R-OH)を酸化すると生成します
ケトンは還元性を示さない
つまり上のようなフェーリング液や銀鏡反応はしません

 

ヨードホルム反応
塩基性の条件下でヨウ素を反応させると特異臭をもつ
ヨードホルムCHI3の黄色沈殿が生じます
これの反応をするのは
アセチル基(R-COCH3)をもつものや
酸化するとアセチル基になるR-CH(OH)CH3を持つものである。
例外もあります
アセチル基を持っていても酢酸CH3COOHや酢酸エステルCH3COORなどは
ヨードホルム反応は示さないです

 

2.カルボン酸(R-COOH)を解説します

 

 

アルデヒド(R-CHO)を酸化すると得られます

わずかに電離をして弱酸性を示します

弱酸遊離
弱酸遊離は弱酸の塩と強酸を混ぜると弱酸と強酸の塩を生じることです
酸の強さ: 塩酸、希硫酸 > カルボン酸 > 炭酸
例 RCOONa + HCl →RCOOH +NaCl
簡単に言うと酸の強さは水素を投げつける強さです
よって上の例のようにカルボン酸より強い塩酸がカルボン酸に
水素を投げつけることによりR-COOHが生じるということです

乳酸(CH3-C*H(OH)-COOH)のように
ある炭素からみてすべて違うものがつながっている
炭素を不斉炭素原子といい、C*と書きます。
不斉炭素原子を持つものは鏡像異性体をもつ

 

エステル(R-COO-R’)について紹介します

 

エステルはカルボン酸(R-COOH)とアルコール(R-OH)を縮合することでできます
縮合は2つの分子からある分子を分離して結合させることです
逆にエステルからカルボン酸とアルコールに分けることを加水分解といいます
この際に水酸化ナトリウム(NaCl)を用いて加水分解することをけん化といいます

 

3.セッケンについて紹介します

 

 

せっけんには疎水性(水にまじりにくいがその分油や汚れに混ざりやすい)を持つ炭化水素基と
親水性(水には混ざりやすい)を持つ-COO-からなるによって構成されています
集合してつくるコロイド状の粒子のことをミセルといいます
セッケンが油を包み込みます
油を水に溶かす性質を「乳化作用」といいます

 

今日はここまでにします。

 

まとめ
脂肪族の概要について確認しました
個々の知識を蓄えましょう

 

個々の物質についてはまた後ほどまとめようと思います

 

注意点
わかりやすくするために内容をかなり簡素化しています
ご了承ください。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました